お知らせ
ミニブタのブリトニーが死亡しました
2022年2月26日に、ミニブタ(ポットベリー)の「ブリトニー」(メス)が12歳8ヶ月で死亡しました。
解剖の結果、死因は子宮蓄膿症でした。
2020年より陰部からの出血が度々みられるようになり、獣医師による投薬の治療を続けてきました。
2月中旬にエサを多く残すようになり、2月25日には食べることができなくなってしまい、26日に死亡となりました。
少しブリトニーについてお話させてください。
ブリトニーは飯田市立動物園のアイドルともいえる存在でした。
私は飯田市立動物園で働き始めて5年になりますが、当初からほとんどブリトニーの担当をしてきました。
私が担当した当初のブリトニーは、ヒトに対して警戒心が強い印象でした。
人が来ると睨みつけたり怯えたりしていました。
そこでまずは警戒心をなくそうと考えました。
ことある毎に飼育員みんなで声をかけたり、好きな食べ物をおやつとして持って行ってみたりと
試行錯誤しているうちに、ブリトニーも慣れてきました。
最終的には飼育員にむけてお腹を出して触らせてくれたり、外を走り回ったりするようになりました。
お客さんに対しても同様で、「ブリちゃん」と呼ばれると鳴いて出てきて尻尾を振っていました。
ミニブタは知能が高く、ヒトとコミュニケーションをとることができると言われています。
ブリトニーも「おすわり」や「待て」などの技を覚えており
「ブリちゃんの練習タイム」というイベントで披露することで、
みなさんにミニブタの生態や知能の高さを伝えることができたかと思っています。
残念なことに2019年からは長野県で豚コレラが発生し、ミニブタの展示が中止となりました。
ブリトニーをみなさんに見ていただくことが少なくなっていましたが、それでもミニブタ舎を覗いて声をかけて
様子を見に来てくださっている方がたくさんいました。みんなに愛される存在だったんだなと思います。
今まで、ブリトニーを愛してくださり本当にありがとうございました。
私もブリトニーのおかげで、来園者の方々と繋がることができました。
ブリトニーも、みなさんに可愛がっていただけることを毎日楽しみにしていたと思います。
2022年3月15日(火)~27日(日)で、ブリトニーの献花台を設置します。
ブリトニーとのお別れの場となれば幸いです。
飼育員 市川彩子
↑トマトが大好きで丸ごと食べています。↑近所のパン屋「一不二」さんが作って販売してくださった、ブリちゃんパンと一緒に。
↑2019年6月9日に10歳のお誕生日会をおこないました。特製のおからケーキです。