お知らせ
QOLあげあげモンキーアパート第8弾!!!
みなさんこんにちは!お久しぶりです!!
時間が空いてしまいましたが、QOLあげあげモンキーアパートをまた少しずつ再開していこうと思います!
今回の第8弾のテーマは『小吉とまさおのQOLぶち上げ夜間放飼開始!?』です!
飯田市立動物園にフサオマキザルは5頭いますが、群れを3頭(よしお・マミー・おさむ)と2頭(小吉・まさお)に分けて暮らしています。
そのため、日中の間で3頭と2頭を交互に放飼し、夜間は寝室に3頭を収容し、狭いシュート(動物移動用通路)に2頭を収容していました。
しかし、狭いシュートの中に夜の間ずっといることのストレスは多大なるものだととても強く感じました。
小吉とまさおはシュートに入るのをすごく嫌がっているし、シュートに入った後、誰もが見てわかるくらいに悲しい顔をするのです。
この状況は今すぐにでも改善すべきだ!!!と思い粘り強く上司に掛け合いなんとか夜間放飼の許可が下りました。
そのためにはまず試験的に夜間放飼をし、夜間観察を行いました。
日が落ちて暗くなると、小吉とまさおは2頭でシュートの中で大人しく眠っていました。
そして、日が昇ると同時にシュートから出てきて探索したり採食したりなどの活動を始めました。
暗い間は、外に出ることなく過ごしていましたが、シュートの扉が閉まっていないという精神的余裕がとてもでかいと思います。
そして、夜間観察の結果、問題がないと判断され10月から夜間放飼が始まりました。
そのため、今までは日中に半分の時間ずつ2つの群れを交互に外に出していましたが、夜間放飼をはじめて2頭の放飼時間が増えたため、他の3頭の日中に外に出る時間も増やすこともできました。
フサオマキザルの全体にも良いことが増えました。
そして、夜間放飼を初めて1か月経って良い変化が現れてきました。
まずは、掃除で一時的にシュートに入ってもらう際、なにをせずとも2頭ともシュートに入ってくれるようになりました。
今まではシュートの中に入るのをとても抵抗していましたが、掃除の始まる雰囲気で自らシュートに入るということはとても良いことだなと毎日しみじみ感じています。
また、2頭のケンカも圧倒的に減りました。
これは私の主観ですが、毛艶や毛の密度が明らかによくなっていると思います。
精神的苦痛が減り、心の状態も良くなり生活がだんだん良くなってきたことによって、動物たちの外見だけでなく内面もより良くなってきました。
明け方から活動しだし、土を掘ってエサを探したり、木を齧ったりして過ごしている様子が朝の放飼場の状態で判断できました。
このように、明け方から活動しだして、人がいなくてもやることがあるように工夫をし、まだまだ改善していきたいと思います。
次回!「フィーフィー・チビ!!!」についてです!
飼育員 加藤あやか