お知らせ

2025.07.27

QOLあげあげモンキーアパート第12弾!!!

こんにちは!

QOLあげあげモンキーアパート第12弾です!

今回のテーマは「フィーフィーの変化その2とQOLあげあげモンキーアパートの作り方」です。

 

まずはドグエラヒヒのフィーフィーの変化その2についてです。

第10弾でフィーフィーの外見や内面が変わったというお話をしましたが、まだまだ変わったことがありました。

それは、これまではごく稀にしか鳴き声は聞きませんでしたが最近はとてもよく鳴くということです。

何に対して鳴いているのかはよくわかりませんが、1つわかったことは飼育員の姿が遠くで見えると鳴くということです。

他にも朝1番にモンキーアパートの前を私が通ると、フィーフィーは寝室にいて外の様子が分からないにもかかわらず、気配や音に反応して鳴いているようです。

それ以外の時にも鳴き声をよく聞くようになりました。

その他で鳴いている理由はフィーフィしかわかりませんが、私はとても良い変化なのではと思っています。

今までは単調な刺激の少ない日々でしたが、色んな改善や刺激によってフィーフィの感情、内面が動くようになったことによる結果ではないのかと思います。 (いや、違うだろ!という意見があれば教えてください)


 

そしてもう1つの変化が、寝室での様子です。

外では普通に地面に降りてエサを受け取りにきたり、人がいても地面で過ごしたり気にする様子はありせんでしたが、1年くらい前までは私の前で寝室の地面に降りてきたり、エサを低い位置で受け取ったりすることはありませんでした。

寝室で人と関わる経験が無かったり何か怖い経験があったのでしょうか。とにかくそんな状態でした。

恐怖心や慣れていないとその恐怖の対象の物や人よりサルは上で過ごすイメージがあります。

フィーフィも寝室ではまさにこんな感じでした。

今思うとこういうことだったのかと思いますが、当時はここまで考えず、日中に5回ほど刺激のためにエサをあげに行くときは外からばかりではなく寝室でもエサをあげに行き、とにかくどこの場所でも普通に当たり前かのように関わり続けました。

それが慣れてきた今、平気で寝室の地面でエサを受け取れるようになり、しかも、私が寝室前の通路で作業していて視線を感じフィーフィの寝室を見ると、地面に座りエサを片手に食べながら人間観察をするまでになりました。

ほかにも、寝室で作業中視線を感じた方をみると、、、


めちゃくちゃ無防備な姿でシュートで寝っ転がりながらこちらを見ていました。

人が室内でごそごそしていてもこんなにくつろいでいるなんていいぞいいぞとにやけながら作業をしています(笑)

 

他のモンキーアパートのフサオマキザルとミュラーテナガザルは初めから平気で、ミュラーテナガザルのキキに関しては室内で人の気配がするとすぐにシュートに来て人間観察を始めます。

このような感じでどんどんサルたちがより良くなってきています!

今後も常態化せず、もっともっとより良くなるようにしていきます!

 

そして最後におまけでQOLあげあげモンキーアパートの作り方です。

私がまず一番大切にしていることは観察です。

仕事の時間の可能な限りほとんど観察に費やしています。(モンキーアパートだけではなく他の担当動物も含め)

のんびりと動物たちを見ていると問題が見えてきたり、こういう行動があるならこういうものが必要なのではないか?とか、なんか常態化してきているなぁとか、エサ足りなさそう、エサ多そうとか、ピリピリしているのはなぜだ?とか動物の状態を確認できたり、この空間で何かできる事は無いかなと頭の中で獣舎の構造を見てたくさん妄想をしながら観察をしています。

そしてひらめいたこと感じたことを実践して観察して改善して観察して・・・という流れでこのブログはできています!

モンキーアパートの前で立っている人間がいたらおそらくほぼ私です。

もし飯田市立動物園にいらした際は遠慮なくお声がけください!

 

飼育員 加藤 あやか