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QOLあげあげモンキーアパート第13弾!!!
こんにちは!
QOLあげあげモンキーアパート第13弾です!!!
今回のテーマは「未知なる恐怖を減らして生活を豊かに!」です。
「この個体は怖がりだから〇〇はしないでね。」という言葉、たまに聞きます。
私はこの言葉を聞くと、まず疑います。
本当に怖がってしまって慣れないこともありますが、その恐怖の物体がどういうもので害がないということを経験させてあげて、大丈夫だと動物に教えてあげれば良いのでは?と考えています。
※今回のブログは、嫌いなもの苦手なものはすべて慣らしていこう!という意味ではなく、未知の恐怖の対象を大丈夫なものだと教えてあげるという内容です。動物たちにとって苦手で嫌いなものはもちろんあるということは前提です。
今回はモンキーアパートのサルたちに、ブロワー(落ち葉などを空気で吹き飛ばす機械)を慣らしてみようと思いました。
きっかけは1か月前、モンキーアパートの前が落ち葉だらけになっていました。
サルたちがどういう反応をするのか見たい気持ちもあり、ブロワーを使って掃除をしてみることにしました。
ドグエラヒヒのフィーフィーは上の方へ逃げ、ミュラーテナガザルのキキは室内へ入っていき、フサオマキザルは威嚇をしていました。
その時の動物の反応を見た私の感覚で、フィーフィーとフサオマキザルはブロワーが大丈夫なものだと教えてあげれば平気になりそうだと感じ、慣らしてみることにしました。
ミュラーテナガザルのキキはその時の反応的にヒヒやフサオマキザルと同じペースではなく、もっと時間をかけて無理のないようにした方がよさそうだったので今回はヒヒとフサオマキザルで行っていくことにしました。
その次の週、またブロワーで落ち葉掃除をしてみることにしました。今回はおやつを持って行いました。
ブロワーをサルたちの様子を見ながらかけてみました。フィーフィーはコチラを気にして見ていたので、おやつを渡してみたところ、近くまで来ました。
少し逃げ腰でしたが、余裕はあるらしく、もうおやつはないのかと見ていました。今回は無理をさせずにこれだけ。
フサオマキザルはよしおが威嚇していましたが、おやつを渡すとすんなり来て食べていました。他の個体はまだ怖いようで、緊張した面持ちでよしおの様子を見ていましたが、よし。2回目は終了。
そして、次の週の、3回目のブロワーをやってみました。
ブロワーをかけながら、おやつを出そうとポケットに手を入れたときからフィーフィーはもう近くに来ていました。
フサオマキザルも威嚇している個体はおらず、よしおとマミーが近寄ってきました。その父母の様子を子どもたちはは遠くから落ち着いて見ていました。
ブロワーを思いっきりかけているのにいつものようにおやつを取りに来れるまでになり、フィーフィーとフサオマキザルたちは1個怖いもの、未知なる恐怖の物体が減りました!
怖がるものを敬遠させてしまいがちですが経験させて怖くない害のないものと教えてあげれば、無駄に怯えて暮らすことも無くなり、彼らの暮らしもより良くなると今回改めて感じました。
その後、ブロワーをかけて掃除していても怖がることなくコチラの様子を気にはしていますが、恐怖の感情はなくなったように感じます。(おやつは無しで)
いつもの環境改善で、日々の生活の変化や刺激に対して寛容になっていたから、今回のブロワーに慣れるのが速かったのではと思います。
これからも彼らの暮らしが良くなるように環境改善や怖いもの、未知なるものを減らしてあげて、生活がより豊かになるサポートができたらいいなと思います。
他にも、傘に対しても怖がることが無くなりました!!
傘をさしながらでもいつものように変わらずに関わることもできます!モンキーアパートのサルたち、いいね!!!


飼育員 加藤あやか
