お知らせ
亡くなった動物の報告(2024年4月~)
2024年の上旬から亡くなった個体をご報告します。
モルモット ぽたの仔茶色♂
死因:食滞による食欲不振、衰弱死
生まれた日:2023年12月23日
死亡日:2024年4月29日
群れ合流のための去勢手術をし、そのストレスで食滞を起こし死亡したと考えられます。
現在飼育している、黒豆、小梅の兄弟です。
三毛が多い飯田動物園に、久しぶりに2色の子が生まれたと印象的だったのを覚えています。
ごはんをもりもり食べて、同じ日に生まれた黒豆よりも大きく育っていました。
明るい茶色の模様から「金時豆」とニックネームをつけていました。
ストレスや数日の食欲不振が命取りになることを、改めて学んだ事例でした。
(写真左から黒豆、右ぽたの仔茶色♂)
モルモット なる♀
死因:心不全
生まれた日:2017年7月8日
死亡日::2024年6月18日
生前から腹部の膨満感が気になり、投薬などをしてきました。
死亡後に解剖したところ、腹部に大きな脂肪腫がありました。
この脂肪腫によって腹水が貯留し、心不全を起こしたと考えられます。
グレーのきれいな毛で、来園者の方から、「あの子きれい!」とよく声をかけてもらっていました。
モルモット クリームパン♂
死因:老衰
生まれた日:2016年12月16日
死亡日:2024年8月4日
4日の朝、息苦しそうにしているところを飼育員が発見し、そのまま息を引き取りました。
内臓に大きな異常が無かったことから、老衰と診断されました。
たくさんのモルモットたちのお父さんで、おじいちゃんでもあります。
優しい性格で、うまく他の個体と過ごせないオスとも同居をすることができました。
二つ名は仲良しレジェンドでした。
アネハヅル オレメ♂
死因:左足踵の炎症による食欲不振からの衰弱死
生まれた日:2014年
死亡日:2024年9月30日
2024年4月頃より左足の跛行が見られ、投薬などの治療を続けていました。
治療と並行して、足への負担を減らすために砂を敷いたり、雨で体を冷やさないよう屋根に防水シートを取り付けるなどの環境改善を続けてきましたが、足の状態悪化が止められず死亡しました。
過去の記録から、幼鳥期に左足にクル病(カルシウム、リンの不足によって骨が弱くなる病気)の病歴があったことが分かりました。
病歴の直接の関連性は不明ですが、カルシウム等の添加物のバランスや、餌の内容の見直しなど、今後の飼育に役立てていきます。
オレメくんは、母親であるアカメちゃんと一緒で綺麗な顔立ちで、美しい姿を長年見せてくれました。
モルモット あられ♀
死因:衰弱死(妊娠中毒症の疑い)
生まれた日:2022年9月2日
死亡日:2024年10月11日
妊娠後期から食欲不振がみられ、10月9日に1頭出産するも、残念ながら死亡しました。
(生まれた子供は、飼育員がミルクを与え、順調に成長してくれています。)
高台(巣箱の上など)に登るのが好きだったようで、華麗なジャンプで高台に登る姿がとてもかっこよかったです。
モルモットたちの様子を見に行く時に、いつも同じ場所でゆっくりしている様子が印象的でした。
パルマワラビー オランジェット♂
死因:老衰
生まれた日:2010年10月21日
死亡日:2024年11月1日
10/31日の午前中に、舌が口からはみ出し、よだれを垂らしていました。
午後には舌が口に戻り落ち着いたように見えましたが、翌日寝室内で死亡していました。
内臓や口腔内などに大きな異常は見られなかったため、老衰と診断されました。
小さいけれど、たくましくてムキムキしたボディが魅力的で、
可愛いだけじゃないワラビーのカッコよさを、来園者の皆さんに伝えてくれたと思います。
オランジェットくんが亡くなったことで、当園で飼育しているワラビーはいなくなりました。
今後の導入に関しては未定ですが、現状の環境が飼育に適しているかを再検討したうえで、
判断していきたいと思います。
モルモット ハル♂
死因:毛球症からくる消化管運動機能低下による衰弱死
生まれた日:2020年12月31日
死亡日:2024年11月23日
8月の下旬から食欲不振があり、検査や投薬、手差しでの給餌を続けてきましたが死亡しました。
当園で毛球症の事例がなく、かつ短毛個体であったため、この症状を疑っての治療はできていませんでした。
今後はこの可能性を視野に入れて飼育をしていきます。
目をケガし1頭で隔離の時期があったのですが、治療により改善し、群れの中で落ち着いた日々を送っていました。
つやつやの茶色い毛が美しく、担当飼育員は美フォルムNo.1と称していました。
モルモット レアチーズ姫♀
死因:肺膿瘍
生まれた日:2022年5月25日
死亡日:2024年12月4日
11月の下旬から食欲不振や呼吸の異音があり、呼吸器疾患や循環器疾患を疑い治療を続けてきましたが死亡しました。
生まれたときは短い毛でしたが、どんどん毛が伸びて美しい姿に成長していく様子が印象的でした。
小さなころから大人のモルモットたちをおしのけ、餌につっこんでいく強気な性格が可愛らしかったです。
特徴的な見た目だったので、来園者の方から「この子だけは名前覚えたんだよ」とよく声掛けしてもらっていました。
今まで動物たちを見守り、応援していただきありがとうございました。