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QOLあげあげモンキーアパート第10弾!!!
こんにちは!
QOLあげあげモンキーアパート第10弾です!!!
さて、今回のテーマは「フィーフィーの変化とキキの展示場問題」についてです。
今年の9月で私がモンキーアパートの担当になって2年になります。
これまでサルたちの環境やエサ、暮らし方、飼育員との関わり方を変えていく中でサルたちがより良くなっていく様子をブログでお伝えしていましたが、最近、ドグエラヒヒのフィーフィーがいい感じだなぁと思うことが多くなりました。
SNSでフィーフィーの写真を載せると、気づいてくださる方もいらっしゃいます。
覇気といいますか迫力が出てきました。
毛艶もいいですし、模様や色もはっきり浮き出ていて代謝が良いこともわかります。
見た目だけではなく、内面もとても良くなってきています。
以前のフィーフィーは神経質(人間的な言葉でいうのは好きではありませんが分かりやすく言うと)でしたが今では初めて見る知らない人が来てもエサを手渡しで受け取り、平然と過ごせるようになってきました。大きな音でもへっちゃらです。
また、毎日開園前にポニーの園内散歩をしているのですが、散歩を始めた頃はポニーの姿が遠くで見えるだけで慌てて室内へ逃げていたのですが、今ではポニーが目の前を通っても、ポニーが変わった動きをしても何事もないかのようにくつろいでいます。
ポニーのためにと思って始めたことが、フィーフィーをはじめとしたサルたちにもいい刺激や経験となりました。

また、日中の4割くらいは探索をしていて、地面で過ごす時間も増えてきている印象です。
そして、フィーフィーの5年前の写真を発掘しました。

なんだか、若返った・・・!?という印象です!

しかし、暇になると首の後ろの毛を抜く行動が起ることが分かりました。
生活環境、エサ、関わり方が常態化してしまわないようにしていかなければいけません。
そして次は国内最高齢(もしかしたら世界最高齢!?)のミュラーテナガザルのキキの展示場についてです。
キキはとても慎重です。
展示場を変えると1週間くらいは新しい物を利用しません。
その間に手で触って強度を確かめるような行動をします。
そして、キキの強度チェックが終わったくらいにふと気づいたら新たなものを利用しています。
1週間以上たっても利用しないのであればキキには必要が無いものだと判断し、撤去します。
そんなこんなでテナガザルの展示場も改装を進めていますが、これもまた難しい・・・テナガザルはブラキエーションで移動をするのでごちゃつきすぎると行動が制限されてしまうし・・・と色々考えていて微々たる変化しかできていません。
中間部分に木を設置したら行動範囲が増えてとてもいい感じですが、横の壁が網になっているので、中間部分に何かを取りつけるのが限度があり、とても難しいです!
何かいいアイデアがあったら教えてください!
色々試して、キキの行動を見ながらより良い環境を目指していきます!


ふと気になり調べてみたらこのブログを初めて、1年以上が経過していました。
拙い文章をいつも読んでくださり、本当にありがとうございます。
これからも動物たちのために取り組んでいきます!!!
飼育員 加藤あやか