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里山探検にいってきました。
こんにちは、おーさきです。
突然ですけど、飯田市の自然についてお勉強しようと思い立ち、龍江地区の里山へ出掛けてきました。
今回は日頃から山に入っている森林インストラクターの方に案内してもらい、
フィールドサイン探しをメインに里山へ入りました。
フィールドサインってなに?
野外でみられる動物の痕跡をフィールドサインと言います。
具体的には、足跡や糞、食べ痕などなど。
こういった痕跡から、その地域にどんな動物が住んでいるか、どんな暮らしをしているか推測できます。
フィールドサイン:畑でみつけた二ホンジカの足跡
「痕跡なんて探さないで、直接動物をみればいいのでは?」と思うかもしれませんが、
野外で、動物を観察することが実はとっても難しいのです。
なぜなら、野生の動物は警戒心が強く、なかなか姿を見せてくれないから。
また、不用意に人間と野生動物の距離を縮めると、野生動物が人間になれてしまって、
いろんな軋轢を生むことにもつながります。
人間と野生動物との適切な距離を保つためにも、直接観察することは避けたい。
なので、フィールサインを頼りにするわけです。
(こうやって考えてみると、動物園はいつでも動物の観察ができるので、本当貴重な場所なんだなぁ・・・。)
フィールドへいってみよう!
ということで!さっそく里山へGO!
11時頃に山へ入りました。尾根まで一気に登っていきそこから尾根沿いを歩いていきます。
昼食をとって、14時までひたすら探検しました。
山道を歩く:尾根まで上がる道がきつい・・・。
動物のフン:テンかイタチか
動物たちのすみか:おそらくタヌキのもの
いろんなサインがありましたが、なかでもおもしろかったのはこれ!
柿の木:山道の真ん中にぽつんと現れました。
じつはこれ、タヌキのため糞から芽吹いて成長した柿の木なんです。
よく野生動物は山の中で種子散布の役割をしているというの本で読んだりしますが、実感をもって感じたのは初めてで感動しました。
その他にも、タヌキの巣穴群やため糞場も見学することができ、大満足の探検でした。
まとめ
今回の探検が僕にとってはほとんどはじめてのフィールド探索でした。様々なフィールドサインをみることで、野生動物を身近に感じることができました。
また、植物を観察したりすることを通じて、飯田の自然の深さを感じることができました。
二ホンリスの食痕:松の木の下を探せば見つかるかも。
飯田市立動物園には、タヌキやカモシカなど日本で暮らす動物がたくさん暮らしています。
そんな彼らの野生での暮らしを垣間見ることできたので、飼育や展示にもどんどん生かしていきたいなと思います。
それでは。
(野生動物を観察することのたのしさにめざめつつあるおーさき)