みなさんこんにちは！！！

QOLあげあげモンキーアパート第1弾です！

第1回目は「食」についてです。

私が担当になる前の餌は、リンゴ・バナナ・煮サツマイモ・煮ニンジン・食パンなどの餌内容でした。

疑問です、、、本来の野生のサルたちは何を食べているのか？

野生では果実を食べているといっても、品種改良された甘いリンゴやバナナを食べているのか？　いやいや、違うはず！！と思い、今までの甘い果物や煮物をやめました！

やめた代わりに、生野菜や、木の葉、肉などを中心とした餌内容に変えました。

また、以前までは餌を細かく切っていたのですが、今は大きくぶつ切りにしています！

下の写真がある日のドグエラヒヒの餌です。

サルペレット・茹でた鶏むね肉、鶏頭・小松菜・長いも・サツマイモ・ブロッコリー・トマトなどです。

これ以外にもゆで卵などの他の餌ををランダムな時間に手渡しや、ばら撒きで1日数回あげています。

変えた直後は不安でいっぱいでしたが、栄養が偏らないようにしたり、餌内容や量を毎日変えたり、いつも以上に動物をよく観察しました。

そして、餌を変えたこと、環境が変わったことによってサルに変化が現れてきました。

ちなみに、今回のテーマが「食」なので、環境については書いていないのですが同時期に平行して環境改善にも取り組んでいるので、良い変化が全て「食」の影響ではありません。　環境については次回以降の予定です！

サルが全体的に以前より毛艶が良くなったり、毛量が増えたり、フサオマキザルはフサが少し伸びたり・・・などなどと良い変化が出てきましたが、その中でも誰がどう見てもこれは超絶な変化！！！という個体がいました。

それが、フサオマキザルのマミーです！！！！！

マミーは昔、病気の影響で背中の毛などの所々の毛がなくなってしまっている状態です。

毛根から無くなっている部分もあり、その部分は生えませんでしたが、その部分以外の毛がフサフサに生えてきました！

そのBEFORE  AFTERの写真がこちら！！！

BEFORE  の状態は肌が見えていたり、毛がべたついていたりしますが、AFTERは腕や足、お腹、尻尾の付け根などの毛の量が一目瞭然です。

FAKE写真ではありませんよ。　同一個体のフサオマキザルのマミーです。

食や環境改善をして、3ヶ月でマミーはこのような良い状態になりましたが、これで終わりではありません。もっともっとサルたちが良くなるように、これからも取り組んでいきます。

今回の話は初歩の初歩で、サルたちの良い変化は食を含めた様々な環境変化や人との関わりなどのたくさんの要因があってのことだと考えています！

今回の話に疑問や意見がある方は、ぜひ動物園まで会いに来てください！！！

お待ちしております！

次回！環境改善の道のりとサルの変化について！です 。

ありがとうございました！

飼育員　加藤あやか